セブンイレブンが野菜の販売を開始していた。前からほかの地域では販売していたのだろうけど。
しかも野菜の価格がすぐ近くにあるスーパーよりも安い。
近くにスーパーが少ないせいか、スーパーで売っている野菜の価格が高どまりしていたのだが、セブンイレブンのおかげでスーパーの価格も下がるかもしれない。
今後スーパーは物量でおされると勝ち目がなくなりそう。
棚の大きさはスーパーが勝っているが、店舗数がケタ違いなので。
こまめに毎日何度も配送する物流網があるので、セブンイレブンはスペース少なくても常に新しい商品を補充するから在庫切れはそんなに問題にならないだろう。
あとはスーパーのほうがコンビニよりも安いという先入観をどれだけひっくり返していくかだが、これは時間の問題だろう。
野菜はスーパーのほうが高くなっているが、今後はほかの商品カテゴリでも同じようにコンビニのほうが安くなっていくだろう。
いまは定価販売のものが多いが、今後はスーパーなどのほかから売上を奪える見込みの量と、自社の利益率を天秤にかけて、利益の総量が増える価格を設定してくるようになるはず。
セブンイレブンはプライベートブランドを作って原価を抑えて同じ味のものを出せるので、ほかのスーパーやデパートなどの小売店よりも安い金額で同じ品質のものを販売できる。
セブンイレブンを見るとお菓子は露骨にプライベートブランドのものが増えている。セブンイレブンの棚に並べてもらうのが日本で一番売れる方法だから、メーカー側も作るように要請されれば自社ブランドにこだわってられないのだろう。
こうしてメーカーの機能も飲み込んでいくことになる。
セブンイレブンは唯一アマゾンに対応できる企業かもしれない。消費財の商品開発力がアマゾンよりも強い。
また、物流は個配のノウハウは弱いが、店舗が物流拠点になることを考えると工夫して勝てる余地がある。配送のコストを既存の店舗への在庫補充の物流に載せれば、アマゾンより安くできる。
ユーザーは家に届けてもらうよりセブンイレブンに取りに行くほうが手間がかかるが、もし商品の価格と送料の合計がより安くなるならセブンイレブンを使うかもしれない。
あと、家にいないときに不在票が入っていて、なぜか宅配ボックスが使われていなくて面倒な思いをすることがあるので、そういう状況でもコンビニ受け取りは便利そう。