コインチェックの月間流通額が記者会見であきらかにされた。
2017年7月:2,868億円
2017年8月:6,512億円
2017年9月:7,619億円
2017年10月:1兆282億円
2017年11月:2兆5,268億円
2017年12月:3兆8,537億円
そのうち取引所が80%、販売所が20%という比率も公表された。
取引所はそれほど利益率がないが、販売所のスプレッドだけで、膨大な金額になる。
3兆8,537億円の20%で7,707億円で、スプレッド5%だとすると385億円、3%だとすると231億円の収入があったことになる。
口座数は累計で170万件あったそうだ。
私は10月くらいから、IT業界の知人にコインチェックは毎日数億円は利益が出ているはずと話しても、「そんなはずはない」ぐらいの感じで信じてもらえてないことがあった。
かなりリテラシーが高い層ですらそんな認識だったわけで、このコインチェックの成長は驚異的だと言える。
オーケーイーエックス、ビットフィネックス、バイナンス、フオビ、ビットメックス、ビットフライヤーあたりの大手取引所は、販売所のサービスを提供していないとはいえ、1日あたり億単位の利益が出ているだろう。
盗まれたNEMが580億円分もあったわけで、この数字から相当儲かっていたことをみんななんとなくは把握してはいたが、今回全体の数字が公表されたことで、はっきりした。
コインチェックの利益額が周知されたことで、より資本力のある大手が参入してくる可能性は増したはず。
参入するプレーヤーが増えれば取引所の競争が生まれ、まともなところが生き残るので、利用者にとってはメリットがある。
現状だと、国内取引所ではbitFlyerしかまともなところがないので、はっきり言ってあまりよくない状態だ。
国内で動いているところはほかにもあるが、出来高が少なくて板が薄くてトレードするには使いづらい。
しかもBitmex(ビットメックス)やBinance(バイナンス)のような海外の取引所を使うほうが安定しているうえに機能も優れている。
需要が供給をかなり上回っているのに、国内でちゃんと動作しているところがないというかなり残念な状態なので、SBIなどこれからサービスを開始する会社に頑張ってもらいたいところ。
利益が出るとわかっていたものの、どうしても古い考えの人が多い大企業ではビットコインや仮想通貨は怪しいものとしてさわれなかったというところもあったのではないか。
それでもこの巨大なマーケットと凄まじい利益率をコインチェックが証明してくれたので、これからは商社とか証券会社とかも入ってくると期待。
月100億以上利益出る事業とかめったにほかに見つからないだろうし。