急増しているイーサリアム(ETH)ベースのDAppsゲームについて調べてみた。
DAppsとはDecentralized Appsのことで、管理者不在でも動き続けるブロックチェーン上に履歴が記載されたゲームのこと。
クリプトキティーズの記事を以前に書いたが、あれもDAppsの1つ。
クリプトキティーズ以外のブロックチェーンゲームを紹介する。
Bitpet(ビットペット)
Bitpet(ビットペット)はクリプトキティーズと似たようなペットを育てるゲーム。
育成、交配させて新しいキャラクターを作れるところや、キャラクターが売買できるところも同じ。キャラクターを強化することもできる。
一応キャラクターごとにステータスがあって、それがゲーム内のミニゲーム(レースが実装される予定)的なもので活かされている様子。つまりギャンブルの要素もある。
ゲーム性ははっきり言ってまだ全然なくて、クリプトキティーズと同じように投機目的で一攫千金を狙って参加している人が多い印象。
登録方法は、ビットペット公式サイト https://bitpet.co/ にアクセスして、メールアドレス、ペンネーム、パスワードを入れるだけ。
登録したあとはイーサリアムのアドレスあてにETHをデポジットして、それを使ってペットを購入する。ETHを送金すると、POPというゲーム内の通貨に換金される。
ETH:POPは1:1の関係。
ランダムボックスというガチャのような機能を使って引く場合、0.012ETHかかる。
1枚1000円近い。ゲームとして遊ぶにはかなり高いように感じる。
オークションでは、誰かがつくったペットが販売されている。
一番高く設定されているもので、9,069.4ETHだ。いまのレートで7億円を超えている。ちょっと意味がわからないが、各自が自由に値付けできるので、こういう金額設定もできる。買う人はいないだろうが。
出金するにはOTP(ワンタイムパスワード)の設定が必要。Google Authenticatorというアプリが必須。
攻略用のテレグラムもできている。
イーサエモン
名前からわかるが完全にポケモンを意識したつくり。
ポケモンをブロックチェーンにのせてDAppsにしてみたみたいな感じ。
ちゃんと日本語に翻訳されているのがすごい。
ポケモンと同じで対戦の要素がある。城を建ててそこを攻めたり守ったりするゲームもある。
イーサエモンを使うにはMetamask(メタマスク)が必須。
マイイーサウォレットでもできなくはないけど、毎回送金をするのが面倒くさい。
Nova Blitz ノバブリッツ
数あるブロックチェーンゲームの中でも唯一ゲームとしても楽しめるのがNova Blitzだ。
プレイヤーのターンが交互に来るのがいままでの一般的なカードゲームだった。このゲームでは同時に操作するのが特徴で、スピードが求められる仕組みになっている。
1ゲームにかかる時間も短く設定されていて、まさに最近のトレンドにあっている。
マジックザギャザリングという世界一有名なカードゲームを立ち上げたゲームデザイナーのリチャードガーフィールド博士がアドバイザーとして関与している。
独自トークンであるNova Tokenノバトークン(NVT)でICOしている。
ほかのブロックチェーンゲームでも使える共通のトークンをつくるらしい。
ネット上ではDApps、ブロックチェーンゲームで稼げるという説明をしている記事が多いが、ぶっちゃけそのゲームが流行らなかったらマイナスになる可能性のほうが高い。ババ抜き状態だ。
趣味で少し触るくらいにしておいたほうがよい。
課金金額が大きすぎるのも普及しない要因だ。無料で少し遊べるようにして、もっと小さな単位で課金を始められるようにすればより多くの人が遊ぶようになる。
また、まだインターフェースが難しくてハードルが高い印象がある。MetamaskとかMyEtherWalletとかを入れて、そちらでETHを送金したりしながらゲームを進めるのは多くの人にとって難しいし面倒に感じるのではないか。
使い勝手が簡単にならないと爆発的に普及しないだろう。ただ、そのうちよりよいインターフェースが開発されていくのは間違いないが。