決済アプリPayPayの大規模キャンペーンでアプリ使ってみた
20パーセント割引してくれるという話につられて、決済アプリのPayPayを使ってみた。
ソフトバンクグループがYahoo!も含めて本気で決済の市場を取りに来た。
アプリを拡散させるために累計100億円ばらまくらしい。ものすごく話題になってるのでキャンペーンとしてはよい方法かもしれない。
ほかの決済アプリの大手は楽天、LINE、アマゾンなどがある。
楽天は楽天カードとEdyがあり、金融にかなり強いが、その市場にソフトバンクが攻め込んでいる形となっている。
どうやら数千人単位で営業マンを採用して日本全国のお店を開拓しているようだ。
お店側の設置費用や手数料も無料らしいので、とにかく先にシェアを取りきることに集中している。
シェアをとりきるとどうなるかというと、紙幣の代わりになれる。
独自の通貨発行権を持つようなものだ。PayPayのポイントは日本円以上に便利になる。
日本中の人が当たり前に使うアプリということは、日本人全員にアプローチできることになる。
また、誰がどこで何を買ったかという膨大なデータを収集できるので、それを活かして広告を出せる。
トレジャーデータというビッグデータの分析、処理の会社をソフトバンクが先日600億で買収していたが、孫さんの頭の中では繋がっているに違いない。
中国で爆発的に普及しているWechat Payで何ができるようになっているかを見れば、その未来がわかる。
一人一人の過去の支払い履歴から与信がわかるので、お金を貸すことも簡単にできる。
どんな金融機関よりも多くの人の信用情報を取得できる。
すべての公共交通機関での支払いに使えるようになる。水道光熱費もアプリからの引き落としになる。
究極は銀行口座がいらなくなる。直接給料をPayPayで支払えばよいからだ。
つまり、銀行もいらなくなる。
こんなことありえないと思うかもしれないが、すでに一部の外国企業ではこの手のアプリで給料を払っているところもあるだろう。
実際ファミリーマートで使ってみた。
使いづらいというのが感想だ。
もちろん現金よりは早いのだけど、iPhoneに連動させているiDですぐに払うのとくらべると手間が多い。
iDやSuicaはスマホですぐタッチすればよいだけなのに、PayPayはアプリを起動しなくてはいけない。
たった5秒くらいの差なんだけど、面倒に感じる。
慣れの問題だとは思う。
使えるお店の数が増えまくれば頻繁に使うようになるだろう。