ケンジツ

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書評 死ぬこと以外かすり傷

有名な幻冬社の編集者の箕輪厚介さんによる熱い仕事論。

 

箕輪さんはお金2.0、多動力、日本再興戦略など、いくつか読んだことがある本を編集している方で、興味を持って読んでみた。

 

ベストセラーを連発している箕輪さんの考え方や行動の仕方を学べる。

 

特に印象的だったのが、新卒で入った会社のマナー研修が、あまりにもくだらなかったので、時間の無駄だから来年から無くしたほうがよいと日報に書いたという話。上司にそのあとものすごく怒られたらしい。新卒の時点でここまではっきりと正論を主張できてたのはすごい。

みんな意味ないとかやめたほうが良いとわかってるのに何となく続いてしまっている仕事は多くの会社にあると思うが、それをばっさりとやめるよう発言できる人にならなければいけないという話がでてくるのだが、すごく納得感があった。

 

意味がないと思いながら会社や上司の指示のままに仕事をすることを繰り返していると、まともな仕事のやり方や考え方に戻ってこられなくなるというのもたしかにその通りかもしれない。

やめたほうがいいと思いつつ、不満を抱えながら我慢して続けて、変える努力もしていないのに裏では早くやめたほうがよいと考えているのは最悪の働き方だ。

周囲におもねることで本心を言えない仕事ならやめたほうがよい。

惰性で続けて、それについて変える努力を十分にせずに、ただ変わらない周囲に愚痴を漏らすようになったらおしまい。自分でできることをすべてやって、駄目なら転職するなりなんなりすればよい。

 

自分のすべてをさらけ出すということが書かれているだが、著者のさらけ出し方もすごい。あまりまだ結果を出せていないころに、終電乗りすごした先の駅でふと考え事をして泣いていたとか、映画館で尿意を我慢できなくなってそのまま鑑賞しながらしたとか、まさに自らの恥ずかしいところもすべてさらけ出している。

 

行動したくなるようなエピソードが盛りだくさんで、何かしら習慣や環境を変えたくなる本だった。

自分をブランド化するという視点をもち、周囲に自分はあのプロジェクトをやったんだと胸をはって説明できるような仕事をしていきたい。

 

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷