ケンジツ

育児や読書の内容などを気ままに書くブログ。最近は仮想通貨にハマっていて、調べたことを記事にしています。

ZOZOスーツでサイズ計測してTシャツとジーンズとシャツを購入。仕組みがすごい

ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)が発表された日に無料ということだったので注文してみた。

もうだいぶ前になるがものすごく待たされたあとに届いて、実際に計測してみて、Tシャツ、ジーンズ、シャツを購入した。

 

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何事も試してみないとわからないということで買ってみたのだが、想像以上にサイズ感がよかった。

今後もスーツとかほかの商品も買うことになりそう。

 

なお、ZOZOがスーツを販売することを発表したタイミングで大手スーツ会社の株価が大きく下落した。

 

計測方法は、スマホを机に立てかけて、その前に立ち、アプリの指示に従いながら回転しつつ撮影していくというもの。

撮影の背景が無地で何も置いてない状態にするには、ある程度広いスペースがないといけないので、ワンルームの一人暮らしだと厳しい人もいるのではないか。

 

計測すると以下のように身体データが表示される。

おおむね正しい数字がでていた。

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ZOZOスーツで収集されたデータはどう活用されるのか 

これから世界中の人の身体データを集めるのだろう。この身体のサイズデータを集めることの何がすごいかというと、1人1人セミオーダーメイドで商品を作れるということがまず1つ、あとは他社にもデータを提供できるという点がある。

 

さらにふみこむと、洋服のサイズ計測の範囲をこえて、健康管理にも類似のスーツが使われるようになる。

 

独自ブランドZOZOの洋服にとどまらず、他社にも身体データを提供して手数料をとるようなビジネスを構築するはずだ。きっとこの仕組みで世界を席巻する。

 

アパレルメーカーの大部分は受注してから製造するようになっていく。

いまは在庫ありきで、売れ残りを廃棄する前提でビジネスがされているため、価格も売れ残りがでることが反映されてしまっている。

 

すべて受注してからの製造になれば、在庫リスクがなくなるため、より安く高品質な服を提供できるようになる。

生活者は自分のサイズぴったりの洋服をより安く手に入れられる。

 

イノベーションのジレンマにハマりそうな既存アパレル企業

ユニクロの創業者の柳井社長はZOZOスーツのことをおもちゃと言ったと日経の記事で書かれていたが、もし本当なら典型的なイノベーションのジレンマに陥る例になりそう。

www.nikkei.com

 

やたらと前澤社長と柳井社長の対立を煽る記事になっているし、すごく優秀な経営者であるユニクロの柳井社長がこんなことを本当に言ったのか疑わしいと個人的には思っている。でももし本当ならユニクロはこの1人1人のサイズに適した商品を注文を受けてから製造するという考えについていけないので、かなりやばいと思う。

 

イノベーションのジレンマとは新しく出てきた商品や技術が既存のものよりも簡易的だったりしたときに、昔から運営されていて成功している大手企業ほど、新しいものを馬鹿にしてしまって参入が遅れ、結果として新しい参入者に負ける現象をいう。

 

自動車が出てきたときの馬車メーカー、

パーソナルコンピューターが出てきたときの業務用コンピューターのメーカー、

携帯やスマホゲームが流行しはじめたときの任天堂やソニーなどのコンシューマーゲームメーカー

など、事例は枚挙に暇がない。

 

自宅で生活者が自分で身体のサイズを測るなんて面倒くさいからしないだろうという思い込みが、ほかのアパレルメーカーの参入を遅らせて自滅を誘うことになる。

 

 

ZOZOスーツが使いやすいのかというと違う

 

たしかに現時点でのZOZOスーツの計測方法は

1.スーツを着て

2.専用アプリを立ち上げる

3.スマホの前でアプリの指示に従って1回転する

というあまりスムーズとは言えない仕組みになっている。しかも着ているときの見た目がお世辞にも良いとはいえずダサい。

 

以下にように届いたけれども使っていない人が多いのではないかという記事もある。

netshop.impress.co.jp

 

私も使ってみてこんなに手間がかかるのかと感じた。

 

それでも、革新的な商品の最初の状態なんてこんなものだと思う。

 

むしろZOZOスーツは最初からこれだけある程度まともに動作するのだからすごい。

携帯電話やスマホの初期の機種がどうだったか、そういったことを調べてみると、もっととんでもないものだったことがわかる。

 

最初の段階で使い勝手が悪いことは、競合がバカにしてくれて参入してこない理由になるので、逆にZOZOにとってメリットがあるのではないかとすら感じる。

 

洋服にこだわりがない層はこれからどんどん増えていくだろう。別にお金を節約したいとかいう考えなしに、ユニクロで良いと考えている人が大量にいる。選ぶのが面倒くさいし、無難な服装なら別になんでもよいと考えている人たちだ。

さらに突き詰めると、Apple創業者のスティーブ・ジョブズや、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグのように、毎朝洋服を選ぶ時間や意思決定の数を増やすがもったいないから、同じ服を大量に購入しておいて、毎日同じ服を着るという人も出てきている。

 

こういう洋服はある程度まともな見た目であれば、どんなものでも良いと考えている人たちにとって、ZOZOの仕組みはすごくマッチすると感じる。

たとえば1年もしくは半年に1回ZOZOスーツを着て計測すれば、勝手に季節ごとに洋服を送ってくれる定期購入(サブスクリプション)のサービスが考えられる。

年間1万円、3万円、5万円、10万円など予算の段階があって、選択した予算の範囲内で勝手に洋服を選んで送ってくれる。

 

洋服を買いに行ったり選んだりする時間がもったいないと感じている人にぴったりのサービスで、流行ると思う。もしあったら自分も使う。見た目がどうかは完全にどうでもいいので。

 

自分のサイズにあったものが、Tシャツ1200円、ジーンズ3800円、シャツ2900円で買えるので安いから、任せて勝手に選んでもらっても大丈夫だろう。

 

 

というわけで、すごく可能性を感じる商品がひさびさに出たので紹介してみた。

まだ試してない人は一度経験してみてほしい。

 

ちなみにカスタマーサポートの対応もすごい。Twitterでの投稿をすべて確認しているようだ。

 

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ちょっとだけ丈が短くて、サイズ合わないかもという投稿をしたら、リプライで返品についての案内がきた。