ケンジツ

育児や読書の内容などを気ままに書くブログ。最近は仮想通貨にハマっていて、調べたことを記事にしています。

DApps(分散型アプリケーション)・ブロックチェーンのゲームの特徴とメリット

DApps、ブロックチェーンによるゲームの特徴やメリットを紹介しているツイートがあったので、より詳しく考えてみた。

投機でゲームするだけでお金を稼げる、レアキャラが出ると儲かるみたいな話が多いが、本質的でないので割愛。

純粋に爆発的に流行るゲームができれば、それで生活できるようになる人が出てくるのはDAppsを使ったゲームに限らない。トークンの換金性で生活しやすいとは思うけど。

 

1.ゲームが止まることがない

最初のプログラムの不備があれば別だけど、バグがない仕組みにちゃんとなっていれば、サーバーなどのインフラ障害が発生することがない。

そのため、ゲームはどんな状態になっても稼働し続ける。

ただし、接続する側のインターネット環境に問題があれば当然アクセスできなくなることはある。

 

2.オリジナルゲームをつくるなど分岐できる

オープンソースでソースコードが公開されている状態になっていて、ユーザー勝手にシナリオやルールを作って勝手に更新することができるゲームが増える。

最初はおそらくイーサリアムなどを使ったプログラムを理解していないと変更できない状態だと思うが、次第に簡単に誰でも編集できるようになっていくはずだ。

 

ゲームをハードフォークさせることができるようになる。

ただ、ほかのプレーヤーがついてこなければ過疎って終わりになるが。

 

システムは同じでストーリーやキャラクターだけ変えるようなゲームもより簡単に作れるようになる。

 

あと、ユーザー投票により、ルールや内容を変更する前提のゲームができると考えている。最初から変更ありきで設計されたゲームだ。

実際に投票するゲーム内選挙もできるだろう。

 

3.ゲーム間のやり取りができるようになる

ゲームAのゲーム内コインと、ゲームBで使われるコインをDEXの取引所などで直接交換できるようになる。

ゲーム同士が正式に連携する前提であれば、ゲーム内のインターフェースで直接ゲーム間のやり取りができるようになるはずだ。

 

ただ、個人的にはこのゲーム間のやり取りはあまりしっくりこない。

ゲーム間でやり取りできることで面白くなる状態が想像できていないためだ。

 

本当に面白くなるなら、1つのゲームの中に最初からその要素も盛り込んでおけばよいのではないかと感じているためだ。

複数のゲームを競技化して、決められたルールに基づいて合計点を競うというような使い方を思いついたが、別にDAppsやブロックチェーンである意味はあまりないような気もする。

 

 

 

4.第三者による自動判定とトークンの配布ができる

ゲーム大会を開催するサードパーティーのDAppsが出て、そこに書かれたスマートコントラクトに基づいて、優勝者に賞金(トークン)が勝手に支払われるみたいなのはあるかもしれない。

 

ファーストブラッド(FirstBlood)というプロジェクトが賭けゲームのプラットフォームを作ろうとしている。

ゲームのプレーヤーだけでなく、第三者も賭けに参加できる。

ただ、日本ではギャンブルは禁止なので、賭けの対象となるトークンが換金性のあるものだった場合、運営も参加もできないはず。

 

 

といってもDAppsになっていれば誰が運営しているのかもわからなくできてしまうので、実質参加しようと思ったら世界中の人が参加できてしまう。

日本だと取引所がすべてKYC完了しているので、取引所がそういうギャンブル性のある送付先アドレスを少しずつブロックしていくことはできるかもしれない。

まあそれでもKYC通ってない個人のウォレットアドレスにいったん移されて、そこからさらに移したら防ぎようがない。

 

 

5.ユーザーがパラメータ(たとえば時間軸)を設定できる

ユーザーがゲーム内の数字を変更しやすくなる。

ゲーム内で進む時間を設定できる。

たとえばビットコインは10分で1ブロックごとに生成されるが、これは最初にルールとして定められたからだ。

同じような感じで、ゲームの進行をどう進めるかを時間で区切れる。

シミュレーションゲームなどで、現実の時間に換算してどれくらいのペースで進めるかをユーザー間で自由に決められるようになる。

 

いままで長くプレイした人が有利なゲームが多かったが、進行速度を参加者間で合意したうえで決められる仕組みができれば、時間を大量に投下できる人と、忙しくてたまにしか触ることができない人の格差がうまる。

 

時間軸の設定は、DAppsでないオンラインゲームでもできるが、何度も変更したりするのには向いていなかった。

運営者がいないDAppsで、かつ時間軸を変更するよう設計されているゲームであれば、ユーザーが勝手に設定しなおせる。

 

6.特定の企業の利益にならないよう設計できる。→eSportsの種目になりやすい?

eSportsとはゲームの対戦をスポーツと見立てて、競技として扱っているもののこと。

格闘ゲーム、FPS、MOBAなどで、反射神経や思考能力を競うことになる。

 

選手はゲーム会社やゲーミングデバイス(ゲームに向いたPC、マウス、キーボードなど)にスポンサーになってもらって月給もしくは大会ごとの報酬をもらう。

また、大会では億単位の賞金が出ているものがあり、スポーツ選手のような高額な報酬を得ている例もある。

 

将棋や囲碁などは、プロがたくさんいて、賞金のかかったトーナメントもたくさんあるので、これもスポーツといえるだろう。

 

オリンピックでも採用される予定で、今後盛り上がってくるのは間違いない。

 

ただ、問題がいくつかある。

 

・どんなに競技性があるゲームだろうが、1企業の利益に直結する。

基本プレイが無料で課金しなくても不利にならないゲームだったとしても、オリンピックの種目に採択されたゲームを提供する企業は莫大な収益を得るだろう。それが利権化されてしまう。

サッカー、野球のような実際のスポーツと同じで、誰もその競技自体の権利をもっていないほうが望ましい。

特定のゲーム会社やデバイス(ゲーム機本体やスマホなど)会社の利益に直結するのがオリンピックのような場で扱われるのは違和感がある。

 

・その企業の動き次第でゲームがどう変わってしまうか予測がつかない

1企業が運営しているものが競技化されると、そこが勝手にルールやゲームバランスを変更できてしまう。

突然競技性が大きく変わるような変更が、競技者の合意なしでされる可能性がある。 

 

上記のような問題点から、DAppsかつ非営利のものができるとeSportsの競技としてよいのではないか。

非中央集権で誰も勝手にルールを変更できないし、特定の企業の利益になることはない。

ただ、開発する人たちのインセンティブが何もないと、まともなゲームはできないだろうから、それをどう折り合いつけるか。

これは報酬が上限設定ありで決まっていればよい。たとえばユーザー増加に従って、10億円相当分のトークンまでは開発者がとるという条件を入れておく。

最初からいきなりすごく面白いゲームができるわけもないので、バランスの調整を含めてしばらくは継続的な修正が必要になる。