仕事で非常に高額なものを売っているのですが、その縁でいわゆるそこそこ大きな会社の社長さんとか、創業した会社が成功しているオーナー経営者と話すことがあります。
突き抜けてお金持ちになった人(法人でなく個人の資産で50億円以上くらい)と、微妙な小金持ちの人(会社の年商で数十億、年収は数千万くらい)の違いで1つわかりやすいものがあるなと気が付きました。
結論から言うと、飲食店やタクシーの運転手など、はじめて接する第三者への態度が良い人のほうが成功しているというものです。
突き抜けて成功している人は、たとえばカフェのウェイターさんにもすごく丁寧で、笑顔でお礼をいったり、気づかいをするような言葉をかけてあげたりします。
別にそのお店の常連でもなさそうだし、たぶんはじめて会ってるはずなのですが、気さくに声をかける人が多いです。
「ありがとう」とか「ごちそうさま」とかを言える人は多いと思うのですが、上手くいっている人ほど笑顔で目を見ながら伝えています。
一方で微妙に成功している人(といっても上場企業の創業者や、大企業の役員など世間的に見れば成功している部類に入る人もいますが)は、タクシーの運転手に対してやたらと態度がでかかったり、ぞんざいな扱いをする人が混ざっています。
タクシーの運転手にやたらと上から命令口調する人と同乗したときには、こりゃ駄目だなと思いました。実際その人の仕事の評判を聞くことはあまりなくなりました。
外での態度と、普段自分の会社に勤務している上司、同僚への態度(経営者の場合は従業員への接し方)は似ていると考えられます。それが仕事で周りを巻き込む力の強さに直結している気がします。また、仕事のパートナーや発注先に強い態度に出たりするのも容易に想像できます。
店員に強い態度で出たり、無理を言ったりするのは、人間関係を損得や上下のパワーバランスで考えている証です。こうした人は短期的にちょっとした成功ができても、長期での成功はできないのではないかと推測します。
あと、成功している人ほど、見ず知らずの人やレストラン・居酒屋の店員などに横柄な態度を取る人とは付き合いたくないと感じるのではないでしょうか。
今回紹介した人の見極め方はすごく役にたつと思うので、会社の採用プロセスとかに組み込むとよいかもしれません。
たとえば夜に食事しながら面接すれば、店員さんへの態度がどんな感じなのかや、周囲への気づかいの仕方がわかります。
私は採用や人事の仕事をしているわけではないので試したことないですけど、下手な面接をするよりもよっぽど人間性がわかるはずです。
精神論だと思うのですが、いままでの経験からあたっています。
誰に対しても態度が良い人たち全員が成功するわけではないですが、すごく成功している人は全員態度がよいです。