ジョン・マカフィーというアンチウイルスソフトの企業を創業したことで有名な人がTwitterの投稿によるアルトコインの価格操作を意図的に繰り返している。仮想通貨にハマっているようで、さまざまなコインを評価してそれをTwitterに投稿している。
マカフィー砲と名前がつくくらいで、彼が具体的なアルトコインの名前を出して投稿すると、一気に値上がりする。しかもタチの悪いことに、すぐに元の値段くらいまで下がる。
チャートの形はメチャクチャになり、長期でホールドしてきた人たちからすると、少しずつ順調に上がっていたのに途中で余計な横槍が入った形に見えるかもしれない。
コインによってはこれがきっかけで注目を集めることになって、その後上昇トレンドに転じる可能性もあるが。
たとえば12月23日に以下のDigibyte(DGB)というコインを紹介するツイートが流れた。
Coin of the day: Digibyte (DGB). Using a Blockchain which is 40 times faster than Bitcoin and having one of the most decentralized mining systems in the world - based on 5 different synergistic algorithms. DGB adherents call the coin "The Sleeping Giant".https://t.co/7MiWJ2tFfe
— John McAfee (@officialmcafee) 2017年12月23日
これをうけて、以下のように価格が急騰した。
23日に0.04USDだったのが、0.08ドルまで1日のうちに倍になっている。
上記は以下のコインマーケットキャップのデータより引用
DigiByte (DGB) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
最後には1日のうちにいくつもの銘柄について投稿するようになった。その後、実はアカウントがハッキングされていて、投稿は自分のものではなかったと投稿して、アルトコインを推薦するCoin of the Dayの投稿はもうしないと宣言した。セキュリティ企業の創業者がアカウントを乗っ取られるというみっともないオチがついた。
ハッキングされていたであろう期間の投稿は消えているが、それ以外のアルトコインを推薦する投稿は残っている。
マカフィーは相場操縦したがる人たちの氷山の一角
いまでもTwitterを中心に特定の銘柄の買い煽りがされていて、仕手筋が動いているのがまるわかりなことがある。
マカフィーのように元から知名度の高いインフルエンサーというわけではなく、匿名かつ最近設立されたアカウントでもたくさんフォロワーを集めて、草コイン銘柄への影響力を持っていることがある。
株式と違ってインサイダー、相場操縦などが法律で禁止されていないため、現状はやりたい放題だ。そこそこフォロワー数の多い数名が結託して一気に1つの銘柄の買い煽りをはじめれば、出来高のそれほど大きくない草コインは簡単に価格操作できてしまう。
今後もルールが整備されないうちに、価格を操作しようとする人たちがどんどん増えていくのは間違いない。
買い煽りや仕手の情報に流されて損しないために
ほかの人の意見を鵜呑みにしてトレードしないようにすることが大切だ。
あくまでも参考までにとどめて自分で取捨選択するという考えでいても、知らない銘柄の情報を見てしまうと、自分で吟味しているつもりでも買ってしまうこともあるだろう。そのため、フォローしている相手に完全に操作されないようにするのは難しいかもしれない。買い煽りを頻繁にしているような人はフォローを外し、またその手の人たちの投稿をリツイートしてくる人も外したほうがよいかもしれない。
完全にこれはないだろうという銘柄を紹介してくる人以外は残して、参考情報として残すのもあり。
また、高騰している銘柄に飛び乗らないようにすることも負けないトレードをするために重要だと考えている。イナゴとして飛び乗って焼かれることほどわかりやすい失敗の仕方はない。
とか言いながら年末のリップル(XRP)の高騰タイミングで飛び乗ってだいぶ儲けさせてもらったので、場合によっては勇気を出して乗っかってしまうのだが。
もうひとつ当たり前だけど、値動きの激しいアルトコインを買うときには、リスクを限定するために損切りのラインを設定しておく。間違ってもポジション持ったまま損切ライン設定せず寝ない。数分でも目を離すのは怖い。
短期の投機ではなく中長期で投資する気持ちで買うなら、買い煽りがされているような銘柄は話題になる前に仕込んでおけなかったら失敗だ。Twitterで投稿回数が増えてきたときにはもう遅い。
とにかく自衛のためのマイルールを考えて実践していきたい。
ありかもしれないと考えている投資方法は、海外で買い煽りがされているものの、日本でまだ話題になっていない草コインをみつけて、先に買っておくやり方。
外国語で投稿されていても、Google翻訳とかを使えば銘柄の名前くらいはわかる。仮想通貨ですごく有名なアメリカ人、中国人、韓国人あたりのアカウントをフォローしておくとよいかも。
ただ買い煽りがされているだけでなく、何か実際に銘柄へのインパクトのあるニュースが伴っていれば検討するべきかもしれない。特に新規で大手の取引所に上場しそう、もしくはアナウンスが出ている銘柄は狙い目だ。
バイナンスの新規上場銘柄を選ぶ人気投票で上位になっているコインとかは注目すべき。
世界最大の取引所であるバイナンスに上場するかどうかはかなり価格に影響がある。人気投票は毎月1回行われていて、1位の銘柄は上場することができる。投票には0.1BNB(今のレートで約100円)が必要だ。
バイナンス https://www.binance.com/