少し前にホモデウスという本を読みはじめた。あまりにもすごくてずっと読んでいたいが仕事が忙しすぎてほとんど進んでいない。途中までのレビュー。
どんな本かというと、歴史の振り返りや人類がどう進化していくのかをまとめている。
人類が老化を技術的に克服して、不老不死が現実のものとなったとき、どんなことをしはじめるのかが描かれている。
この本で描かれていることは、自分たちが生きているうちに起こるかは未確定だが、いつかは起こるのは間違いないだろう。
科学技術の進歩をさせるときに、倫理的な疑問点が多少あったとしても、病気や障害の克服をお題目として進められる。でもその技術が一般化したときに、病気や障害だけにその技術の利用をとどめることは人間にはできない。
戦争のときに顔に大怪我をした人の見た目を少しでも元に戻るように改善しようとしたのが美容整形のはじまりだったが、いまでは元々の顔をより美しくする用途が主流になっている。
遺伝子工学が発達していったときに、いまの美容整形と同じように身体性を拡張する魅力に抗えないだろうという話はたしかにその通りだろうと思えた。
ホモデウスはホモサピエンスが神性を獲得して進化したときを差している。
不老不死になり、当たり前のように肉体改造をして、さらにはサイボーグや、仮想化して身体の制限なく活動できるようになるまで行く。
インターネットの誕生からたった25年で劇的に社会が変化したわけで、同じような変化がこれからもどこかのタイミングで発生し、それがさらに別の成長を促すだろう。
歴史、経済、科学など、これでもかというくらい多角的に現状や過去について考察されていて、本当にすごい。 あと、翻訳が良いのか元の文章が優れているのかわからないが、この手の本としては異例の読みやすさだ。
願わくばイスラエルに行って、この著者の人といつか話してみたい。
未来について考えるうえでとてつもなく良い本なので、これから最後まで読んだあとには、この著者のほかの作品であるサピエンス全史も読む。
この本を広めて、友達とこのテーマで話したい。
ジャレドダイヤモンドの銃病原菌鉄の話題で盛り上がった人たちとは絶対また楽しい会話ができそう。