アマゾンのプライムデーで安くなっていたので、前から気になっていたスマートスピーカーであるAmazon Echo Dot(アマゾンエコードット)を買った。
テレビ台に設置した。常に電源とWifiが入っている状態でないと使えない。
電気やテレビやエアコンの操作をEcho経由でできるようにして、それからできれば施錠やカーテンの開け締めもできるようにしたいというスマートホーム化の願望を持って買ったのだが、別で専用の端末を買わないといけないようで進められていない。
天気を確認したり、音楽を聞いたりするくらいでしかつかっていなくて、完全に使いこなせていない状態だ。
唯一買ってよかったと思ったのが、娘が反応して笑ってくれることだ。 動物の鳴き声を再生することができるのだが、それを聞いて笑っている。まだ言葉を話せないのだけれど、一生懸命Echoに「わんわん」と話しかけているのがかわいい。 娘がEchoに話しかける姿を見ていて、AIネイティブの世代は機械に話しかけるのが当たり前になるんだろうなと思った。
おっさん(自分)世代はどうか
Appleの音声アシスタントのSiriをiPhoneで使えるのはわかっているが、なんとなく使うのに抵抗があるのか、あまり使えていないのは自分だけだろうか。
テキストで探したほうが早いと思ってしまう。たぶんただ使い慣れていないせいで、実際はそんなに速度は変わらないか、むしろ音声のほうが早いのだろう。
あと、人前でスマホに話しかけるのもなんとなく抵抗がある。飲食店などで恥ずかしく思ってしまう。 いま30代中頃なのだけれど、この感覚を持っている人は多いんじゃないか。実際同世代の友達に聞いたりしたことないからわからないけど。 同じ世代の人は共感してくれる人も多いんじゃないかと思う。
ちょうどWindows95が発売されたあたりで中高生だった世代なので、パソコンに親しんでいる人は多いものの、パソコンが先であって、スマホはあとから出てきたものだ。
スマートスピーカーを1つの人格としてとらえる子どもたち
一方で自分たちの子供の世代はどうかというと、完全にスマホネイティブで、自宅にスマートスピーカーがいきなり最初からある子も多いだろう。
スマホに至ってはもうそれこそ0歳のときから操作している。 あまりにもタップやスワイプの操作に慣れすぎていて、タッチパネルの機能がないテレビをタップしたりスワイプしたりしている。
音声アシスタントとしてAmazon Echoもこれから会話できるようになったら、毎日使うのだろう。
以下の記事やTwitterで使っている人たちのツイートを見ていると、スマートスピーカーを家族と考える子供も増えてきているようだ。
「ねえグーグル、アレクサって知ってる?」 2歳児、「Google Home」「Amazon Echo」と仲良しになる - ITmedia NEWS
2歳の息子に、今度、引っ越ししてママとパパと息子の3人だけで暮らすんだよ。と言ったら
— GraphersRock (@Tamio) 2018年8月6日
「アレクサは……」と言い出したので、完全にスマートスピーカーに人格を見出して、家族だと思っている。
AIがネイティブの世代が大きくなった頃には機械と人間の境は、自分とは全然違って映るんだろうか。
家族の一員としてとらえる子供たちが増えていき、しかもスマートスピーカーが過去に指示された内容から傾向を学習しはじめると、家庭ごとに独自のカスタマイズがされたAIアシスタントが出てくるだろう。
こういう世代が大人になったときにどうなるのか。
音声で操作するのが当たり前になっていて、なんでわざわざ小さな板(スマホ)で指で操作していたのかということになるかもしれない。
スマホに慣れた人がガラケーに戻れない感じになるということ。 おそらく家電製品を手で操作することがなくなる。
これからの子供世代はどうなるのか楽しみ
音で操作して、膨大な知識のデータベースにアクセスできるようになると、ちょっとしたことをすぐにスマートホームに質問できるようになる。
次から次へ気になった新しい単語をEchoに質問する子供が増えていくだろう。 もっとAIが高度になってくると、その人にあった独自の学習カリキュラムをカスタマイズして提供するようになるかもしれない。
いまもYouTubeなどで気になった学習範囲の授業をどんどん検索して視聴することができるが、基本的には能動的に探すことが前提となっている。関連動画のレコメンドはあるけれどもそれを順番に見ていくとどんどん高度な内容に切り替わっていくわけではない。
スマートスピーカーでは声の主の過去の行動履歴などから次に聞くと良いコンテンツを教えてくれる。
将来的には、機械と会話しながら仕事をするようになるあろう。いま簡単な作業で人力でやっているものが、AI化して自動化されると言われているが、声で指示出しすればさまざまなタイプの仕事をしてもらえるようになる。
たとえば、いまは買い物をするときに声で注文できるようになっているが、もっと複雑な旅行などの商品も会話で注文できるようになる。
さらに、いまの乳幼児世代が大人になるころには、書類や資料の作成なども声で指示をしておけば代わりにやってもらえるようになるだろう。どんなデータをどういう形でまとめてほしいと伝えれば、勝手に資料がクラウドに届く状態になっている。
AIとのインターフェースとしてのスマートスピーカー
AIとのインターフェースでもっとも何が使われるかというと、スマホではなくてスマートスピーカーかもしれない。
スマホは24時間持ち歩いているが、いつでも声で操作できる環境かどうかは微妙なので。
家と自動車に1台ずつスマートスピーカーがあるのが常識になっている気がする。今の自動車メーカーが高度なAIアシスタントを作れるとは思えないから、結局Google、Amazon、Appleのいずれかが作ったものになりそう。