日本再興戦略は、日本がどうより良い状態を保つかを考えるうえですごく良い本だった。
未来予測系の本を読むのが好きで、そのうちの1つとして手にとったのだが、すごく面白かったので紹介。
日本が落ち目になってしまっているのは残念ながら事実だろう。
どう考えてもこのまま行くとさらに経済が悪化し続けるのは目に見えている。
ポルトガルとかギリシャのように過去に繁栄したものの、今は大変な状態になっている国と同じ路線を辿るだろう。
状況を理解できていない人があまりにも多すぎて、変えないとマズイことすら一部の人にしか認識されていない。まさにゆでガエル状態。
ただ、そんな現状をただ批評家みたいに嘆いてみても、何も変わらない。
日本を捨てて出ていくか、少しでも良い方向に変わるように各自が行動するしかない。
社会についてこれほど広く、深く洞察しているのは本当にすごい。
新しい技術トレンドに着目して、それをもとに世の中がどう変わっていくか、どう変えていくかを論じている本はたくさんある。
「日本再興戦略」の特異なところは、歴史、文化、アートなど、技術以外のさまざまな要素を広く考察していて、それがすごく説得力を増しているところだ。
技術・経済・政治など現状の状態をすごく深掘りして将来を予測している本はよく読むんだけど、歴史とか文化を掘り下げてそれを技術と関連付けているのがめずらしかった。
自分が大胆に未来を予測して、そこから逆算して行動を決めているかというと、まったくそうではない。
現状の延長で次々とくる課題に追われているような生活ななっているので、もっと長期のスパンで先を考えながら行動したいと思った。
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: 単行本
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