ICO(Initial Coin Offering)って儲かるの?と思ってこないだ1つ投資してみた。今後も良さそうなのがあれば投資したいと思ってるんだけど、だんだん成功率が微妙になってきているんじゃないかと思ってるのでその理由と詐欺の見分け方についてまとめてみる。
ICOのリスク
まずICOのリスクをまとめてみる。
上場できないリスクが飛躍的に高まっている
ICOの数が少ない状態だったときには、気軽に小さな規模のコインでも取引所に加えてもらえる可能性が高かったが、すでに毎月多くのICOが実施されているので、取引所に上場できない率がどんどん高まっている。
掲載される取引所が増えないと持つ人が少ないままなので、値段が少ないままになる。
取引所でトークンの取り扱いがないと、流動性もないからそもそも売れなくなることもありそう。
多くが実体を伴っていない詐欺同然のもの
まず、ICOは、現状9割以上はプロダクトがなにもないまま、資金だけ調達している。
大金が集まってからけっこうな期間が経っているのに、結局何もプロダクトを出さないままの組織が多い。
開発の進捗が報告されていて、コードも見える状態になっていれば、何か進んでいることはわかるが、何も進んでなさそうなところがけっこうある。
作っているものがあまりにもしょぼくて、公開した瞬間に期待はずれなことが露呈して、大きくトークンの値が下がりそうだからプロダクト出していないところもあるんじゃないか。
ICOした側に何も責任がない
プロダクト公開しなくても特にICOした母体に何も法的責任がない。つまり、母体の組織の人たちが逃げたらそれで終わり。
さらに、もしホワイトペーパーで説明したプロダクトを実際に公開したら、そのプロダクトの実体にあわせて評価されるようになるから、トークンの値段が下がってしまう可能性もある。つまり何もしないでトークンの価格が維持されるほうが得な組織も多そう。
もちろん期待以上のプロダクトを出し、提携先なども見つけてまともに事業が開始される例も出てくるが、比率としてはごく一部だろう。
詐欺(スキャム)の見分け方
やばそうなICOの判定基準を自分なりにまとめた。
途上国の偉い人がPRに出てくる
詐欺だとわかってて協力しているのか、それともただ小銭を掴まされて協力しているのかはわからんが、なぜか途上国でそれなりの地位にいたことがある人が担がれてPRに出ているケースがある。
全然暗号通貨と関係なさそうな偉い人が出てくるときは高確率で詐欺。
事業の対象国が日本じゃないのになぜかホワイトペーパーが日本語のみ
日本人が日本国内だけを事業の対象にしているICOはともかくとして、なぜか海外を対象にしているのに、ホワイトペーパーが日本語だけのケースがある。
普通に考えて、英語とか中国語でホワイトペーパーつくるべきなのに、それがないのは完全に日本人をカモにするためにやってる。
セミナーで売ってる
普通に考えればオンラインで完結するICOだけど、なぜかセミナーで売りたがる人たちがいる。
これは情報弱者をその場で丸め込むために対面で売りたがっているのを意味していると思う。
あと、インターネット経由以外で売ることで、評判などを調べづらくする効果もある。
顔や経歴が見えない、もしくは過去の実績が何もない
代表者の名前、顔写真、経歴などが見えていないのは間違いなく詐欺。
もし出ていたとしても、名前でGoogleやFacebookで検索してみて、過去にやったこととかが何も出てこなければ投資は止めておいたほうがよい。
あと、チームの中に実績のあるエンジニアがいるかどうかが重要。有名企業でエンジニアとして働いていた経歴よりも、どんなプロダクトを過去に作ってきたのかのほうが見るべきポイント。暗号通貨に関連したサービスの実績があればなお良いが、なくてもすでに人気になっている有名なサービスを開発したことがある人であればプラス。
ホワイトペーパーに書いてあることが具体的でなくシンプルに表現できない
ホワイトペーパーに書いてある内容は技術的なこともあって、難しい箇所も多い。数式や技術の説明の箇所が複雑で理解できないのは別によいんだけど、肝心のどう使われる予定なのかが具体的かつシンプルに説明できていないものはヤバイ。
どんなニーズを持った人にどんなサービスを提供するのか、ただこれだけなんだけど、なんかよくわからないペーパーもある。
大筋が理解できないホワイトペーパーは、たぶん書いている本人もどう使われるかイメージできてないか、何を作るのかが具体的になってない。
以下の記事でこの記事よりもだいぶ詳しく説明されているのであわせてどうぞ。
この記事はできるだけかぶらないように書いてみたつもり。