「寝ながら稼ぐ121の方法」は、タイトルが胡散臭いのですが、すごく投資についてわかりやすく説明してくれていて、オススメの本でした。
著者のジェームス・スキナーさんの名前を以前から知っていたので購入しました。
早稲田大学に通い国際ビジネス論を勉強して、世界最年少でアメリカの外交官になった経歴のある方です。ものすごく有名な本の「7つの習慣」およびそのノウハウを普及させるための企業「フランクリン・コヴィー・ジャパン」の社長もされていたとのことです。
株式や不動産などの代表的な投資方法から、債券、預金、転換社債までさまざまな投資の種類を紹介してくれています。また、起業や会員制ビジネスなどの自分で事業を立ち上げて継続的に稼ぐ方法も解説されています。
この本を読むべき人は多いだろうなと思いました。特に以下のような人は読んで間違った考えをリセットすると生き方が変わりそうです。
・働いて稼ぐお金のほうが投資で得たお金よりも尊い
・長く働いたほうがたくさん稼げる
投資や不労所得への偏見をリセットしてくれる
この本は投資や不労所得へのマイナスイメージを壊してくれそうな本でした。
私も大学生の途中くらいまでは、投資や不労所得というと、怪しいとか悪いイメージを持ってしまっていました。たいした知識もないのになんとなくそう思っていました。
たぶん親や教師、マスコミで見るニュースなどから無意識のうちに刷り込まれていたんだと思います。
幸いなことに大学生のころにたくさん本を読み、自分でも投資をしてみて払拭することができましたが、多くの日本人はこの投資や不労所得へのマイナスイメージが残ったまま人生を終えるのではないでしょうか。
たぶんお国柄というのはかなり強いでしょう。日本人はパチンコ・競馬やFXのギャンブルは好きなのに、より堅実に投資できる株式や債券への投資は普及していません。
元本毀損のリスクを嫌う割には、宝くじ、競馬や生命保険、年金などの元本がほぼ戻ってこない、あきらかに割にあわないものが普及していて不思議です。
宝くじは胴元が54.3%、競馬は25.9%持って行きます。まあこれらのようなものは胴元に大きく取られるから基本戻ってこないということが理解されていると思うので、まあ損しても楽しめればそれでいいという気はします。
一方で、生命保険や年金はみんなの不安を煽って、高いテラ銭を抜いているのでより悪質です。生命保険はだいたい胴元が30~40%くらいは抜いているギャンブルです。あきらかに購入すると損しますが、胴元がとる金額を計算している人はあまりいないです。
自分の子供には、ここらへんのマネーリテラシーをしっかりと教えてあげて、「楽して稼いだお金が悪いもの」という間違った認識が残らないように教育したいです。
また、この本でも何度も書かれていましたが、提供した「時間」ではなくて、「価値」でもらえるお金が決まるということも教えてあげたいです。
偏見やマイナスのイメージを持たれそうな教育をする学校に入れないことも大切だなと考えています。学校でフラットに教えてくれるところがあればいいのですが、どう選べばよいのかは今のところわかりませんので調べてみます。
楽して稼ぐことへの批判は、ただ単に効率よく稼いでいることに対する妬みや嫉みです。この本を読んで、自分でもたまに楽して稼いでいる人を批判しているときがあるなと気がついて反省しました。
時間あたりの効率を高める
どうすれば少ない時間で、より多くをもらえるようになるのかが丁寧に解説されています。1回の仕事をコピーして何度も使えるようにすることで、最初の1回分の労力で、何度も収入を得ることができます。
あと印象的だったのは、少しずつでも継続的にもらい続けることができる仕組みを作ることの大切さを説いていたことです。
収入を得るのではなくて、収入の流れをつくるために働くことで、少しずつ積み上がっていき、楽になっていきます。
基本月給制で働いている限りは毎月の給料だけが頼りで、働くのを止めた翌月から立ち行かなくなります。(雇用保険とかはありますが)
それを防ぐためには、ほかのお金の流れをつくらなくてはいけません。毎月複数の収入源から継続的にお金が入ってくるようにすれば、仕事を止めても生きていけるようになります。
試して経験値を積むしかない
121の方法ということで大量にお金を稼ぐ方法が掲載されているのですが、実際に触ったことがあるのは10程度しかありませんでした。
たいしてお金や時間を投資できるだけではないので、同時並行で試せる方法はどうしても少量に限られてしまいますが、できるだけ早いペースで実験していこうと思います。
私はあんまり物欲がないタイプで、数年前に趣味である本やマンガを好きなだけ買える状態になり、食事もランチの値段を気にせずに買えるくらいになってからは、お金を稼ぐ動機となるものがそれほどなくて、楽しく仕事をして結果を出して世の中に貢献していければいいかなと思ってました。
ところが最近は結婚して子供ができたので、家族に不自由をさせない、特に娘の学費を貯めるというモチベーションができて、お金を追加で稼ぐことについて調べています。
海外の全寮制の学校に行くと、年間1,000万円以上かかることもあるようです。
2人目、3人目の子供のことを考えると、1人の教育費にそんなに使うことはないかと思いますが、できるだけ可能性を狭めないようにするためにも、お金を用意しておいてあげたいです。
自分も中学校までは何の考えもなしに地元の公立中学校に通ってましたが、なにか違うなと感じてました。高校からは親にお願いして、高い学費のところに通わせてもらいました。
現実的に考えるとこれくらいしか使えないということで、制限されてしまうのはかわいそうです。娘が自分でここに通いたいと指定してきたときにはどんなところでも行かせてあげられるようにしたいものです。
様々な取引をはじめていますが、完全に初心者なので、勉強しながら進めています。
あとで自分のしてきたことを見返すためにも、取り組みの内容を記録として残しています。