妻の誘いで区の母親学級に参加してきました。夫婦で参加するクラスでした。
土曜日の朝早くだったので、くまの残った眠い目をこすりながら参加しました。
区の母親学級は定員よりもたくさん応募があるようで、抽選で当選した人だけが参加できるみたいです。参加者は全部で32名ほどいて、僕らは若いほうでした。 やはり共働きが多かったようです。
まず、簡単に事前説明がありました。遅刻していったので途中から聞きましたが、当日の流れについて話していたようです。
沐浴の練習
父親だけ持参したエプロンをつけて、沐浴の実習です。1グループ4組の夫婦がいて、交代で行いました。
講師である助産師さんがまずお手本を見せてくれたあと、実際にやってみます。
まず、湯船に入れる前に顔をふいてあげます。ガーゼを濡らして絞ってから、人差し指にガーゼを巻きつけて、目元を目尻から目頭にかけてふいてあげます。反対側の目元をふくときには、ガーゼの汚れてない部分に変えてからふきます。つぎに、順番におでこ、鼻筋、口元、あご、ほっぺた、耳の順番でふいてあげます。
一通りふき終わったら赤ちゃんの洋服を脱がしておむつを取り外します。そのあと湯船に入れます。洋服を脱がしたらすぐに沐浴布をかけます。湯船に沐浴布を一緒に入れてあげて、手に布が触れている状態にすると、赤ちゃんが安心して泣きづらくなるみたいです。
赤ちゃんの持ちかたは片手で頭と首の付け根くらいを抑えながら、もう片方の手で股を前後につかむような形で持ちます。赤ちゃんを湯船に入れたあとは、頭だけを支えてあげて、もう片方の手で赤ちゃんの体を洗ってあげます。
体の表側が洗い終わったら、赤ちゃんを脇の下を片手で持ち、ひっくり返してうつ伏せにします。背中やお尻を洗ってあげたら、湯船から出して、バスタオルの上に寝かせます。体をふいて水分をとったら、洋服を着せてあげます。2枚以上着させる場合には、あらかじめすべての服を重ねておいて、まとめて腕を通してあげるようにします。
布おむつはマジックテープで止めましたが、はみ出している場合には、中に布を入れ込まないと、洋服などにおしっこが染み付いてしまうので気をつけます。
入念に洗うところは、皮膚が接触しているところです。首、手首、ひじ・ひざの間、股、お尻の割れ目などです。
あまり石鹸をつけないでもいいです。お湯と指の腹で、洗ってあげれば十分です。脂漏性湿疹がまぶたと頭にできやすいので、全体を丁寧に洗ってあげます。
お風呂に入れてあげるタイミングは、授乳後30分以上たってからにします。また、毎日同じ時間帯に入れてあげたほうが赤ちゃんの生活リズムができるのでオススメとのことでした。
もちろん人形の赤ちゃんでしたが、頭がしっかりと重くドキドキしました。
実際は沐浴している間は赤ちゃんの動きも加わるのでどうなるか楽しみでもあります。
妊婦体験
妊婦体験用のスーツを着てみました。ベストのようなジャケットの腹部におもりが入っているもので、妊婦さんの普段の動作がいかに難しいかを父親が体験します。
助産師さんがわざと足元にペンを落として拾う動きをしました。お腹が突っかえて屈みづらかったです。
あとは、掃除の真似です。トイレ掃除、お風呂掃除、やはりこちらもお腹が出ていてスムーズではありませんでした。これから妻の代わりにやってあげようと思いました。
あとは、寝転がって仰向けになってみました。お腹の重みで内蔵が圧迫される感覚があり、長時間だと呼吸がしづらくなりそうでした。横向きになると、少し楽になりました。妻が普段シムスの体位というもので寝ているらしく、理にかなっていると思いました。シムスの体位とはひざを曲げて横になって寝ることで、足の間にクッションや布団などを挟むそうです。左を下にして寝る人が多いみたいです。
赤ちゃんがどう生まれてくるかの講義
病院で働いている助産師さんが赤ちゃん人形と骨盤の模型を使って説明してくれました。病院に行かなくてはならない状況とはどんな場合か、陣痛及び分娩の流れ、パートナーの協力の仕方等教えてくれました。
ちなみに巷では陣痛アプリなるものが流行っているそうですが、それは妊婦が陣痛の合間にはリラックスすべきところなのに出来なくなるので使わないほうが良いそうです。
即刻病院に行かなくてはならない状況というのは、サラサラとした出血や血の塊が出た場合と破水だそうです。破水をしてしまうと外に繋がる道が出来たということなので細菌感染が起こりやすい状況なので直ぐに行きましょう。尿漏れか破水か迷うときもありますが、自己判断せず行きましょう。病院でリトマス紙を使用して破水しているかどうかを検査してくれます。
分娩の流れの説明はじーんときました。赤ちゃんは旋回しながら生まれてきます。陣痛がくる度にその分娩力で押し出されるのです。進むだけではなく、進んだり戻ったりを繰り返しながら出口に向かいます。子宮口10cmが全開ですが、4cmになるまでがとても長いらしいです。言わずもがな、陣痛は誰しもが痛いでしょう。男には一生わからない痛みです。だからこそ、そばにいることが大事と助産師さんは言っていました。陣痛の波が来た際はテニスボールやゴルフボールで肛門を押し上げてあげると、出口に向かう赤ちゃんの力で周りの骨や臓器が痛むのですが、それをすることでかなり和らげることができます。
あと、妊娠9ヶ月に入ったら入院バッグを用意しておき、それが家のどこに置いてあるかを共有しておくことが大事だそうです。
グループワーク
それぞれ、1組の夫婦と話す時間が10分ぐらいありました。話す内容は自由でしたが、私たちは里帰りするかどうか、出産する場所、出産後の保育園のための保活、分娩スタイル、夫の家事の手伝い状況、つわりの具合、立会い出産をするかどうか等々でした。その方は和痛分娩を選択していて、私たちも無痛分娩の予定なので話が盛り上がりました。
リラクゼーション
肩こり改善・予防のために腕回しをしました。出産後に必ず必要となる二の腕の筋力アップの方法も実践しました。
座りながら旦那が妻の肩や背中、腰をマッサージする方法を伝授してもらい、最後に二人とも椅子によりかかり、妻は夫に背中を向けてそのまま後ろに倒れてよりかかりながら夫は手を妻のお腹に触れ、3人でリラックスする方法も学びました。このとき、クラス全体の夫婦で実践したので少し照れましたが、それもまた夫婦の仲良し度が高まった瞬間でもありました。さんきゅー!
妊娠周期を父親も把握する
妊娠何週間、何日目なのかを父親も知っておくことが大切です。
なぜなら、37週0日から正産期に入り、この日以降はいつ産まれても良い時期になります。ただ36週6日に産まれると早産になってしまいます。この1日の違いで扱いが変わるので重要なことです。
感想
沐浴や妊婦体験などははじめてだったので、良い経験になりました。普段どれくらい妻が苦労しているかも少しは知れたかもしれません。
どの市区町村でも無料で実施していると思いますから、興味のある人は申し込みしてみてはいかがでしょうか。
新鮮で楽しかったです。
絵本が置いてあって終了後に自由に閲覧できるようになっていました。