ケンジツ

育児や読書の内容などを気ままに書くブログ。最近は仮想通貨にハマっていて、調べたことを記事にしています。

Kindleで電子書籍を出版して集客 「500件の見込み客リストを無料で集める最強の仕組み 梅田憲嗣」の感想

Kindleで無料の本を出版して、見込み客を集めようという主旨の本です。

無料で電子書籍を配布して、それを読んだ人にメルマガ登録を促して、その後商品を販売するという流れです。たしかにKindleで本を出版する人がまだ少ないうちであれば、ジャンルによっては市場の競争が少ない状態になっていて、チャンスはあるかなと思いました。

ウェブサイト、ブログ、Facebook、Twitter、YouTubeなどで見込み客を集める方法は競争が激しくなってきている、もしくは購入する属性と違う人が集まるため、まだ参入しているプレーヤーが少なく、購入意欲の高い人が集まるKindleがチャンスだと説明しています。

ユーザーが調べていそうなキーワードを知って、目を引くタイトルや表紙、さえ作成することができれば、あとはKindleがストアで勝手に集客してくれるようです。

本を読み終わった人は著者を先生のようにみなしてくれるため、売り込みがしやすいというのもメリットとのことです。少し昔に、B2Bビジネスで小冊子を無料で配布して、受注につなげるという手法が流行りましたが、それをKindle、Amazonに配ってもらうというようなイメージですね。

特に初期費用はかからず無料で出版できるのも魅力です。

 

Kindleマーケティングの10ステップ

1.企画を考える

2.売る商品を決める

3.目次構成を考える

4.原稿を仕上げていく

5.タイトルを考える

6.表紙を作る

7.電子書籍化をする

8.Kindleに出版する

9.リストが集まってくる

10.収益化

(p. 80-81 より引用)

 

企画や構成が上手くいっているかどうかは、 以下のようなデータで判別できるとのことです。

有料の電子書籍の場合 リスト取得率 15~40%

無料の電子書籍の場合 リスト取得率 1~3%

計算式 リストの数 ÷ ダウンロード数 × 100% = リスト取得率

(p. 96-97 より引用)

フロントエンド商品である無料の電子書籍で見込み客の リストが集められるようになってきたら、バックエンド商品を考えて売り込みします。

フロントエンド商品とはほとんど利益がでなかったり、もしくは無料だったりする集客のための商品で、バックエンド商品はより高額で利益率の高いメインの商品のことです。これはKindleマーケティングに限った話ではなくて、どの業界でも一般的に言われていることです。フロントエンド商品で見込み客を集めて興味を持ってもらって、ある程度見込み客を教育していくことで、バックエンド商品の販売につなげるという流れです。

 

売れるKindle電子出版にするための企画の作り方や流れ

・電子書籍の企画を考える

・目次構成を作る

・原稿を書く

・タイトル/表紙を作る

・バックエンド商品を用意する

1.最初に売れるバックエンド商品を考え、

2.次に、リストを集めるためにメルマガ特典を考え、

3.最後に、電子書籍内容の方向性を考える。

 (p. 121-122 より引用)

具体的に著者が過去に作ったタイトルや表紙などの例が掲載されていますので参考になります。ただ、内容としてはほとんどが「副業で稼ぐ」とか「お金持ちになる」というようなテーマばかりで、他のテーマで再現性があるのかは不明です。

例としてあがっていたのは、

「2冊目にあなたが読むべき副業プログラム」

「会社を辞めずに月収100万への解体新書」

「1日1時間で手堅く月10万円稼ぐための転売教科書」

「誰も教えてくれない明日のお金の稼ぎ方」

「やると決めて3日目に100万円稼ぎ出せた!これから稼ぐ人に成功の教科書」

といったタイトルです。正直胡散臭いと思ってしまって、あまり内容としては興味がわかないのですが、書籍の流れの参考までにあとで目を通してみようと思います。

 

 

 

売れる電子書籍の書き方もまとまっていました。

読者に行動を起こさせるような流れとして、これはすごく説得力あるなと思いました。

はじめに

第1章 「なぜ」この本を読むのかを教える

第2章 それは「何か」を教える

第3章 「どうやって」教える内容を実践するのかを教える

第4章 「今すぐ」取り組んでもらえるようにする

おわりに

 (p. 138 より引用)

 

まず最後まで読み進めてもらうための前置きをして、内容をできるだけわかりやすく説明したあとは、どうやって具体的な行動を起こさせるかを説明するという方法は、納得感もありますし、どんなテーマでも再現性も高いと思いました。

タイトルを決めるときのポイントも非常に具体的で参考になりました。

・0.3秒でダウンロードしたいと思われないとダメ

・ニッチ過ぎる言葉をメインワードにしてはダメ

・綺麗すぎるタイトルは逆にダメ

・半歩先の未来が想像できるタイトルにする

・できるだけ多くの人が興味を持つワードを使う

(p 148より引用)

 目立つ表紙のつくり方についても具体的な例を使って、フォントサイズやデザインなどを説明してくれていて参考になりました。

また、実際のダウンロードを増やすために、どうやって無料を維持するかといったテクニックや、最初の立ち上げのときのキャンペーンの設計方法についても詳細に説明されていて参考になりました。

見込み客のリストを集めるときにどういった特典を用意するのがオススメかや、リストを集めたあとにどうメルマガを配信してバックエンド商品の販売に近づけていくのかもメルマガの文例まで含めて解説してくれています。

感想

この本はKindleで電子書籍を出版して集客するという概要を理解してうえで、購入したのですが、内容としては すごく良かったです。

Kindle、電子書籍などのワードがタイトルに入っておらず、Kindleや電子書籍に興味がない人にも関心を持ってもらえるようになっていると思いますが、逆にKindleにまったく興味がない人がこれを読んだらどういう反応になるのか気になりました。

 

Twitter、Facebook、Instagramなどもそうですが、新しくマーケティングに使えそうな媒体が出てきたときに、こうした導入のための本を読むのは非常に勉強になります。すぐに実践できる内容であれば、とりあえず試してみるだけでも経験値として積み上がっていきますので、仕事にも活かせます。

  

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