本が大好きでインプット過剰になりがちなので、自戒をこめて書いてみます。
実は前職のときには、営業の前後とかで平気で喫茶店とかでサボって本を読んでいました。
今になって考えてみれば完全にサボりなのですが、当時はサボっているという意識はあまりなく、仕事に役立つ本を読んでいるつもりでした。
ただ、仕事に活かせる本を読んでいるつもりでも、1冊1冊が行動につながっていたかというとそうではなかったです。
会社の業績に影響を与える結果を出すよりも、自分個人の成長を優先させていたと捉えられて当たり前の行動でした。
アウトプットがない目的なしのインプット
当時は毎日1冊読むかという勢いでとにかく情報を集めるのが趣味みたいになっていました。出勤や外回りで電車に乗っているときや、帰宅して寝るまえでだいたい2時間くらいは本を読む時間を作れていました。
とにかくたくさん読むわけですが、全然行動に移せてないし、読んだこともほとんどすぐに忘れてしまっていました。
とにかく知識量は増えるので何もしないでぼーっと過ごすよりはよかったかなと思いますが、もっと仕事に集中して仕事で創意工夫をする時間にあてたほうが成長できた気がします。
何か1つでもすぐに実行する
最近は本を読む時間が減ってきたこともあって乱読をやめて、 1つの本を何回も読んだりすることが増えてきました。
あと、読んでいる途中で必ずなにか実行に移すようにしています。読み終わってから何かするのではなく、読んでいる途中で何かを始めてしまうのがポイントです。
たとえば、取引先や同僚にメールしてみるとか、何か本で仕入れた話をもとに打ち合わせするなど、ちょっとしたことでもいいので、何かしら行動を変えます。
ここで気をつけているのは、本から仕入れた知識ということは他の人には言わないということです。「○○という本によると・・・です。」みたいな話をすると、ごく稀にやるんだったらまだしも、頻繁だと馬鹿だと思われそうだからです。
本に書いてあることをとにかく試してみて、どういう結果になったかをチェックするというのを繰り返すだけで、思考の範囲を広げることができます。
自分の頭だけで考えると、思考や行動はある程度自分の型というか、決まった枠の中におさまってしまい、小さな範囲にとどまってしまう気がしています。
なお、一気に本を読むのではなく、間に仕事する時間が入ることが前提です。
目的ありきの読書とそうでない読書
仕事のために読むような本は完全に目的ありきでよいと思いますが、そうでない読書の仕方もあります。
小説とかは当たり前ですが仕事のために読むわけではなく、純粋に楽しむために読んでいます。
そのほかにも世界史を論じたノンフィクションのようなものも読みますが、それも仕事に直結するわけではないです。
仕事につながる本ばかり読んでいると、それも考え方が偏るので、バランスをとって仕事と関係のない本も読んでいます。しかしながら、目的がない読書は遠回りであることも確かです。
あえてビジネスに活かせる本しか読まないという人もいます。
とくに正解はないと思いますが、人生で読める本の数は限られていて、ごく一部だけなわけですから、よく考えて読むものを決めていきたいです。